何の仕事を始める時だって最初はみんな初心者です。
誰だっていつかは壁にぶつかるでしょう。
特に介護の仕事は人の生活や命を預かる仕事ですから、それなりに壁も高くそびえ立っているだろうし、壁にぶつかったときの悩みの深さもかなりのものだと思います。
何より相手が人なので本に書いてある通りには行かないことが多い職業ですしね。
そこで今回は、介護初心者が仕事で壁にぶつかった時、乗り越えるための様々な方法を紹介したいと思います。
先輩に積極的に声をかけてアドバイスをもらう
当たり前の事ですが、1日でも早く介護の仕事についている人は、例え少しであっても介護現場が初めての人よりは介護に対する知識や技術があります。
初心者に対して仕事を1から丁寧に教えてくれる制度が整っている施設もありますが、人手不足の問題などにより、中々新人さんにかまってあげる暇がない施設もあります。
そのような場合は自分からアクションを起こさない事には何もしないまま1日が過ぎ去ってしまいます。
なので、緊張するとは思いますが、積極的に先輩に声をかけて1日の流れや、介護の知識や技術を学んでいきましょう。
そうする事によって、仕事の内容を覚えれるだけでなく、先輩とのコミュニケーションも取れ、信頼関係も築くことができます。
介護はチームワークが非常に大事な仕事なので、黙っているだけではいつまで経っても他の介護員の輪に入っていけません。
ですので、何よりもまずは自分から動くことが大切です。
メモ帳を携帯しておく
介護の知識や技術は細かい所まで覚えるとなると本当に大変ですし、とても一度聞いて覚えきれる物ではありません。
相手が人ですし、一人一人性格や病気の症状も違います。
それを暗記するのは余程の天才でもない限り不可能に近いです。
そこで必要になってくるのがメモ帳です。
メモ帳を常にポケットに忍ばせておくことにより、先輩からのアドバイスや利用者の性格などの特徴、申し送りの内容などを即座にメモする事ができます。
一度箇条書きでもいいのでメモに残しておくことにより後で整理することも可能なので、介護の仕事をする際はメモ帳は手放せません。
仕事を教えてくれるのは先輩だけじゃない
介護の仕事は他の仕事と違って仕事を教えてくれるのが先輩だけとは限りません。
じゃあ誰が仕事を教えてくれるの?
と、思うかもしれませんが、先輩以外にも利用者さんが教えてくれる場合があります。
もちろん意思疎通がしっかりできる利用者さんに限りますが、「今は掃除の時間よ」とか、「ほら、先輩がオムツ交換に行ったからあなたもついて行きなさい」などのアドバイスをしてくれます。
中には「そうじゃなくて、もっとこうしなさい!」とか「もっとシャキッとキビキビ仕事しなさい」など厳しく仕事を教えてくれる利用者さんもいますよ。
コミュニケーションがとても大事
これは先輩に対しても、利用者さんに対してもです。
自分がコミュニケーション能力に自信がないなぁと思っていたとしても、介護の仕事はコミュニケーション能力が必要不可欠です。
介護の仕事は一人でやる仕事ではありません。
他の介護員や看護師、管理者、相談員との連携は不可欠になってきます。
なので、一人でもいつかすごく仕事ができるようになって、何でも一人でテキパキ仕事をこなしてやると思っていては、逆に他の職員と連携が取れず、教えてもらえる事や利用者さんの情報なども耳に入ってくることが少なくなるので成長スピードは遅くなるし、孤立してしまう危険性もあります。
利用者さんに対しても、きちっと心に寄り添ったコミュニケーションを取っていれば、先ほど言ったように仕事を教えてくれたり、「あなたじゃなきゃだめなのよ」と頼られるようになります。
忙しい状況の中でも、ただロボットのように仕事をするのではなく、できるだけ利用者さんと心を通わせるようなケアができるように心がけましょう。
初心者は仕事を教えてもらいやすい
これは当たり前と言えば当たり前ですが、新人の間は先輩から仕事を教えてもらいやすいです。
全く教えてもらえなかったと言うのは問題があるかもしれませんが、先輩たちだって新しい介護員に仕事を覚えてもらえば楽をできるわけですから、全く仕事を教えてくれないという事はかなり少ない例だと思います。
ただし、教えてくれると言っても何度も何度も自分の技術を見せてくれるとは限りません。
例えばオムツ交換や移乗介助のテクニックを目の前で見せてもらう機会があったらしっかりと話を聞いて、動きをよく見て理解するようにしましょう。
大事な所は後でメモ帳にメモしても良いですから、先輩が実演している時はとにかくよく聞いてよく見て、技術を盗む事に全力を注いでください。
基本的に介護の現場は人手不足なので先輩たちも仕事が忙しくなかなか仕事を教えれないかもしれませんが、仕事を覚えられる少ないチャンスをしっかりと生かして自分のレベルアップに繋げましょう。
意外と使える動画サイト
現在の世の中はパソコンやスマートフォンが普及し、誰でも気軽に動画サイトなどでお気に入りの動画を見ることが出来るようになりました。
その動画の中にはなんと便利な事に、介護の技術や知識を解説してくれる動画もあるんです。
本を読んで勉強するのももちろん大事ですが、移乗介助の技術やコツなどは動きがわかる動画の方がわかりやすいです。
以前は介護福祉士の試験に実技試験があったので、その際は動画サイトにかなりお世話になりました。
そして技術だけでなく知識の方も、介護の本を書いているような人の講演会の動画もあるので、参考になる話を聞けたりするので、初心者の頃だけでなく、介護の仕事を続けている間は知識の吸収にかなり役立ちます。
しかも、動画は本と違って音声があるので、家事をしながら音声を聞く事もできます。
Udemyというオンラインコースで「介護」と検索してみてください。
介護職初心者が仕事で壁にぶつかった時、乗り越えるための方法まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
最後におさらいもかねて、要点をまとめていきたいと思います。
- 積極的に先輩に声をかけて1日の流れや、介護の知識や技術を学んでいくことが大事。そうする事によって、仕事の内容を覚えれるだけでなく、先輩とのコミュニケーションも取れ、信頼関係も築くことができる
- 何よりもまずは自分から動く事が大事
- メモ帳を常にポケットに忍ばせておくことにより、先輩からのアドバイスや利用者の性格などの特徴、申し送りの内容などを即座にメモする事ができる
- 一度箇条書きでもいいのでメモに残しておくことにより後で整理することも可能なので、介護の仕事をする際はメモ帳は手放せない
- 介護の仕事は他の仕事と違って仕事を教えてくれるのが先輩だけとは限らず、先輩以外にも利用者さんが教えてくれる場合がある
- 介護の仕事は一人でやる仕事ではなく、他の介護員や看護師、管理者、相談員との連携は不可欠
- 先輩たちだって新しい介護員に仕事を覚えてもらえば楽を出来るわけですから全く仕事を教えてくれないという事はかなり少ない例だと思う
- 大事な所は後でメモ帳にメモしても良いから、先輩が実演している時はとにかくよく聞いてよく見て、技術を盗む事に全力を注ぐ
- 本を読むのもよいが、移乗介助の技術やコツなどは動きがわかる動画の方がわかりやすい
- 動画は本と違って音声があるので、家事をしながら音声を聞く事も出来る
いかがだったでしょうか。
介護の仕事の壁は私も何度もぶつかりましたが、壁を乗り越えた時の達成感や解放感は更なるやりがいを与えてくれます。
凄く悩んでいたことでもちょっと視点を変えるだけで「あ、なんだそんな簡単な事だったのか」と思える事も結構あるので、壁にぶつかり、心が折れかかっていてもまずは恐れずに自分から積極的に動いてみることが大切ではないでしょうか。