「デイサービスで働いてみたいけど、介護職未経験でも働ける?」
「デイサービスの仕事内容は?」
「デイサービスは夜勤がない分、収入は少ないの?」
今回はそんな疑問をお持ちの方に向けて、夜勤なし・日勤のみで働きたい介護職の方や介護職未経験の方にも人気の「デイサービス」の仕事内容や注意点、気になる収入面などをご紹介します。
「デイサービス」は夜勤ができない主婦にも人気
最近は他の業種から介護の仕事へ転職する人が増えています。
介護業界は、比較的新しい業界なので、 今までは全く違った業界で違った仕事に就いていた人でも、参入しやすいでしょう。
また、介護の仕事は資格や経験がなくてもできる仕事が多いのです。
結婚や出産を機に仕事から離れていた人が久しぶりに働く場所としても適しています。
とくに介護の仕事は、子育てをしながら働く主婦に人気があります。
なぜならば、介護の仕事は介護施設によって勤務時間がある程度決まっているため、「昼間だけ働く」ことや「夜だけ働く」ことができやすい職種なのです。
子育て中の人の多くは「夜勤はできない」という条件の下で転職活動を行うのではないでしょうか。
「介護の仕事は、24時間体制」ですが、施設のすべてが24時間体制というわけではありません。
利用者の住居となっている施設は24時間365日体勢で仕事があります。
しかし「デイサービス」は違います。
「デイサービス」の場合、施設が利用者の住居にはなっていません。
利用者は、自宅から施設にやってきて、「デイサービス」が終われば再び自宅に帰っていきます。
つまり、利用者が自宅に帰り、業務を締めた段階で終業となるのです。
「介護の仕事はしたいけれど夜勤はできない」という人は、「デイサービス」の求人を探してみるといいかもしれません。
「デイサービス」の特徴や仕事内容
「デイサービス」にやってくる利用者は、一人暮らしの人もいれば家族と同居している人もいます。
利用者の目的は、排せつや食事の介助というよりも「人とのかかわり」の方が大きいのかもしれません。
「デイサービス」を利用している人は、比較的介護の必要度が低い人が多い傾向があります。
「デイサービス」では、施設で過ごす時間を楽しめるようなイベントを数多く企画します。
施設によっては、専門家や地域のボランティアを招いて工作教室や音楽イベントを開催することもありますが、多くは介護職員たちがオリジナル企画を考えてイベントを開催するのです。
昔の懐メロやリハビリにもつながる手作業など、利用者にとってプラスになる企画を考えます。
介護の仕事を初めて行う人は、「いきなりおむつ替えができるだろうか」「入浴を安全に介助することができるだろうか」と不安があるものです。
多くの介護施設では、介護の仕事に転職してきたばかりの人に、一人で行う仕事を与えることはありません。
最初の1カ月は先輩とペアになり、仕事を見て覚えていくことになります。
介護の仕事の楽しさややりがいを感じるためには「デイサービス」で働くことはおすすめです。
また、家族と暮らしている場合は「デイサービス」の目的が「家族のため」であることも多いのです。
自宅で暮らしている利用者が自宅で過ごしてる時間は、家族が介護にあたります。
「デイサービス」を利用している時間は、家族の休息時間になっていることもあるのです。
夜勤はないけど残業はある場合も
介護の仕事に転職する条件として「夜勤がないところ」を希望する人は多いものです。
「デイサービス」の仕事は、利用者を車で自宅まで迎えに行き、無事に自宅に送り届けるまでになります。
利用者が自宅に帰った後は、再び施設に戻り報告書や残っている仕事を済ませて終業です。
利用者が多い施設では、レクレーションの企画や準備に時間がかかり、残業があるところもあります。
夜勤だけでなく残業もできない場合は、転職面接のときにしっかりと伝えておくようにしましょう。
とくに利用者の人数に対して介護職員が十分でない施設や介護職員の離職率が高い施設は注意が必要です。
介護職員の離職率が高い場合は、何らかの理由がある可能性があるだけでなく、そういった施設は急な退職者が多いため、急な残業や残った職員の負担が大きくなることがあります。
「デイサービス」は、自宅に迎えに行ったときから仕事が始まります。
安全に車に乗せて、楽しい一日を過ごして帰宅するまでが仕事です。
24時間施設に滞在している利用者とは異なり、「デイサービス」の利用者は、夜の状態など介護職員が見ていない時間も多くなります。
自宅にいるときの変化や注意する点など、家族から状況を聞き取り、職員に周知して介護にあたる必要があるのです。
「デイサービスは夜勤がないから簡単」「介護の必要度が低い人が多いから簡単」と油断せず、家族とのコミュニケーションや職員同士の情報共有が「デイサービス」ではより求められます。
「デイサービス」からステップアップできれば収入もアップ
「デイサービス」の仕事は、勤務する時間は短いけれど、食事の介助や入浴の介助、排せつの介助など介護全般の仕事に携わることができます。
「デイサービス」だけで働く場合は、パート勤務が多く時給制がほとんどでしょう。
介護の仕事はチームで動くため、雇用形態がパートだから簡単な仕事で正社員だから大変な仕事というわけにはいきません。
雇用形態に関係なく、利用者を安全に介護する仕事を行うことになります。
しかし実際は、時給制のパート勤務よりも月給制の正社員のほうが収入は高い傾向があります。
福利厚生や賞与も正社員の方が優遇されるでしょう。
介護の仕事の入り口は「デイサービス」のパート勤務であっても、収入をアップさせるならば、徐々に勤務時間を長くして正社員もしくは派遣社員や契約社員への道を考えてみてもいいのではないでしょうか。
介護の仕事は、職場や施設を変えても仕事内容に大きな変化はありません。
そのため、自分の経歴を証明しやすくするためにも資格取得をおすすめします。
最近は、福祉系の大学や高校が増えていますが、学歴を問わず実務経験が3年以上と講習を受講すれば受験資格を得ることも可能です。
介護の仕事の中でも一番有名な資格である「介護福祉士」は、実務経験3年以上あることで、実技試験が免除になります。
「介護福祉士」の資格は、転職するときに有利になります。
デイサービスの仕事内容・収入面まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は「デイサービス」の特徴や仕事内容、気になる収入面などをご紹介しました。
「デイサービス」は介護の仕事を始めたいけど、夜勤なしで働きたいという方や介護職未経験の方にもおすすめです。
介護業界は比較的新しい業界で、新しい施設も急激に増えているため、介護職の求人は右肩上がりに増えています。
介護の仕事に興味がある方は、介護職としてキャリアを積んでみてはいかがでしょうか。