当サイトのリンクには広告が含まれています

【小規模多機能型介護施設】チャレンジがスキルアップにつながる?

「小規模多機能型居宅介護施設ってどんな仕事をするの?」
「小規模多機能型居宅介護施設での仕事、他よりキツイってホント?」

今回はそんな疑問をお持ちの方に向けて、小規模多機能型居宅介護施設の特徴、仕事内容、働く上でのメリットとデメリットをご紹介します。

目次

小規模多機能型居宅介護施設ってどんな施設?

数ある介護施設の中でも漢字だらけでひときわ目立つ名前の施設があります。その名も小規模多機能型居宅介護施設(しょうきぼたきのうがたきょたくかいごしせつ)です。

介護に全く携わったことがない人からしてみたら、「小さいのに多いってど〜いう事だよ!?」と思ってしまうくらい、パッと見謎な名前ですよね?ですが、この施設、実はかなりの優れ物なんです。

通常の介護施設は、デイサービスは通所がメイン、訪問介護は自宅への訪問がメインと言ったように、1つのサービスに特化しています。しかし、小規模多機能型居宅介護施設は、「通い」「訪問」「宿泊」の3つの介護サービスを利用者やその家族の希望に応じて提供するスペシャルな施設なんです。正に現在の多様化するニーズに答えるための介護施設と言っても良いでしょう。

日中家族が家にいない時はデイサービスのような「通い」のサービスを利用して、家族がちょっと介護に疲れちゃったなと言った時は「宿泊」のサービスを利用し、家で介護をしてくれたらありがたいなという時は「訪問」のサービスを利用すると言ったように、この施設一つでほとんどの要望が叶ってしまうという感じです。

小規模多機能型居宅介護施設の入所の条件は、原則として、要介護1〜5の認定を受けた人で、住んでいる市町村の住民のみ利用可能となっています。ただし、40~64歳は特定疾病による要介護認定を受けた方のみ対象となります。

要支援1〜2の人は、介護予防小規模多機能型居宅介護の対象となります。

小規模多機能型居宅介護施設の仕事内容

小規模多機能型居宅介護施設の仕事内容は先ほども言ったように「通い」「訪問」「宿泊」のサービスを全て行う、いわゆるオールマイティーな仕事内容です。

例えば、今日は訪問、明日は通い、明後日は宿泊と言ったようにローテーションで介護員を回す施設もあれば、訪問の専門とか宿泊の専門と言ったように一つの分野に介護員を配置する施設もありますが、基本的にはローテーションで回す施設が多いようです。

細かく言えば食事介助、オムツ交換、入浴介助、見守り、レクレーション、夜勤などなど、介護員としての仕事は全てこなすと言っても良いでしょう。

その為、施設側は、利用者の人数やサービス内容を事前にしっかりとチェックし、サービスごとに手薄にならないように介護員の人数の配置をしなければいけません。

小規模多機能型居宅介護施設で働くメリットとデメリット

「通い」「訪問」「宿泊」という介護業界のほぼ全てを体験できる

小規模多機能型居宅介護施設で働くメリットは、「通い」「訪問」「宿泊」という介護業界のほぼ全てを体験できることでしょう。

利用者さんの介護度も要支援1〜要介護5までと幅が広く、意思疎通のできる利用者さんと接することでコミュニケーション能力や接遇が鍛えられ、寝たきりなどの重度の利用者さんの介護に携わることで移乗介助のテクニックやオムツ交換のテクニックを向上させることができます。

通い(デイサービス)の担当になった時は様々なレクレーションも考えて行わなければいけないので、レクレーションのレパートリーもおのずと増えてくるでしょうし、どのようなレクをすれば体のどの部分に効果があるのかと言う知識も身につきます。

また、夜勤になった際には、夜間帯の緊張感や、緊急時の対応も学べるのでかなり介護員としての実力は高くなるでしょう。

一つの施設でこれだけ学べる所はないですし、様々な面で介護員としてのスキルアップができると言うメリットだけで考えれば他の施設と比べれば、まさに死角なし!といった感じですね。

介護員としてのさらなるスキルアップを目指していたり、これから介護の仕事を始めたいけど、しっかりと経験を積んで介護のプロになりたいと思っている人には小規模多機能型居宅介護施設はおすすめです。

身体的にも精神的にかなり負荷がかかるというデメリットも

小規模多機能型居宅介護施設に勤めるデメリットは、メリットがそのままひっくり返ってくる感じです。

通常、デイサービスでは通いのサービスがメイン、訪問介護は訪問のサービスがメインと言ったように、1つのサービスに特化しています。

それだけでも大変なのに、「通い」「訪問」「宿泊」と言った3つのサービスを一手に引き受けるなんて、正直余程の根性が無いと務まりません。身体的にも精神的にもかなり負荷がかかると言えますし、それによって体を壊したりする恐れも十分考えられます。

現在、介護の離職率が高いことが問題とされているように、介護はどこも人手が足りません。運良く人手の足りている施設で働くことができれば良いですが、人手が足りない施設に入ってしまった場合は1日の仕事量は想像を絶するでしょう。

それと、小規模多機能型居宅介護施設は地域密着型サービスです。自分も同じ地域に住んでいた場合、近所のおじいさん、おばあさんも利用していることもあります。そのような人達と、何かトラブルがあった場合、非常に仕事がやりづらくなるだけではなく、近所で顔を合わせてしまうのが怖いといった意見も多数あります。

確かにスキルアップと言う面だけを見れば他には無いくらい素晴らしいですが、身体的にも精神的にもかなりきつくなるという事は覚えておいてください。

小規模多機能型居宅介護施設の特徴や仕事内容まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。今回は、小規模多機能型居宅介護施設の特徴や仕事内容、働く上でのメリットとデメリットをご紹介しました。では、最後にここまでのおさらいもかねて要点をまとめていきたいと思います。

  • 小規模多機能型居宅介護施設は、「通い」「訪問」「宿泊」の3つの介護サービスを提供する施設。
  • 施設によっては介護員が「通い」「訪問」「宿泊」のサービスをローテーションで担当することもあるが、専門分野を持つ施設も存在。
  • 勤務することで介護業界の幅広い経験を積むことができる。
  • 利用者の介護度は幅広く、様々な状態の人と接することでコミュニケーション力や介護技術が向上する。
  • デイサービス担当時にはレクレーション企画も行い、夜勤では緊急対応能力が身につく。
  • スキルアップや介護プロを目指す人に適している。
  • 地域密着型サービスであるため、地域住民との関係性が仕事に影響する場合もある。

「どうせなら誰よりも仕事ができるようになりたい」「介護業界でスキルアップしたい」という意欲がある方にはもってこいの施設ですが、疲労の度合いは計り知れないかもしれません。

  • URLをコピーしました!
目次