「主婦が介護の仕事をするには介護福祉士などの資格は必要?」
「パートで訪問介護の仕事をしたいけど、資格なしでもOKの求人はあるの?」
「子持ちの主婦には介護の仕事は大変って聞くけど本当?」
今回はそんな疑問をお持ちの方に向けて、主婦が介護の仕事に向いている理由、介護の仕事の大変さややりがい、介護の資格の中でも一番取得しやすい介護職員初任者研修などについてご紹介します。
介護のパートは子持ち主婦にもぴったり
我が家の子供たちは今小学生ですが、幼稚園くらいまでは専業主婦のママ友も多かったのが、子どもが小学生になるくらいから仕事を始めるママ友が増えてきます。
ただ専業主婦からのフルタイム復帰は大きな壁があり、専業主婦だった友人の多くはパートタイム勤務から再スタートしています。
専業主婦からパートタイムを始める場合、子どもが学童に入っていない(入れない)ことも多く、勤務時間に制限がある場合がほとんど。
特に子供が学校に行った後の9時から、学校から帰宅する前までの14時くらいを希望する方も多いようで、この時間帯での勤務は激戦なようです。
そうした状況の中希望時間帯に合うパート先が見つからずに困っているなんてママも多く、よく聞くのが「介護職ならあるんだけど…、ホームヘルパー(現在は介護職員初任者研修という名称)の資格を取ろうか迷っている。でもやれる自信がない」という声です。
私が看護師として介護業界に勤務中なのでこういった相談を受けることも多いのだと思いますが、確かに初めて介護現場で働く場合は心配ごとも多いかもしれません。
ただ、ホームヘルパーを始めとした介護職は資格を取得し経験を積むと、以降働き先には困らず長く続けることができるという側面もあり。
実際、子どもが小学生になってから初めて介護職を経験し気が付いたら数年働いていたなんて人もいます。
主婦が訪問介護に向いている理由
私の周りでも、介護職未経験で介護職員初任者研修(以前のホームヘルパー2級に相当する資格として平成25年に新設)を取られて働いている主婦の方はたくさんいらっしゃいます。
個人的な印象ですが、専業主婦をされていた方ってママ友同士のある意味厳しい世界を渡り歩いてきた方。
コミュニケーション能力が高く、利用者の方と上手にコミュニケーションを取れる方が多いと思います。
利用者の方はご高齢の方が中心ですが、そんな利用者さんの「うちの孫がね・・」という話題や家事等の日常的な話題にも対応できますし、生活援助では主婦経験を活かすことができます。
また、訪問介護では利用者さんや家族に生活上のアドバイスを求められることもあり。これは主婦としての経験が大きく活かされます。
このように訪問介護では主婦経験を生かすことができるという大きなメリットがあります。
子どもがいる主婦でしたら、育児で身の回りのお世話は慣れているというのも訪問介護に対応しやすい部分ではないでしょうか。
オムツ交換できる?
介護職員初任者研修の資格を取得し訪問介護をしようか迷っている人の中には、オムツ交換を始めとしたいわゆる「下の世話」ができるか心配に思っている方もいらっしゃいますが、これははっきり言って慣れの問題だと思います。
というのも、我が子のオムツ替えだって出産前はできるかな~なんて思っていませんでしたか?
でも育児が始まればただ目の前のことをやっていくだけで、オムツ交換に「うげ~っ」て思う人はあまりいないもの。
介護の仕事も同様で、仕事として目の前にあればとりあえずはやってみるだけ。
そうすると意外にこんなものかって感じる方が多いようです。
訪問介護を途中で辞められる方ももちろんいますが、排せつの介助を理由に辞めるというのは聞いたことがないことも「排せつの介助は慣れ」だと思う理由です。
そもそも訪問介護の仕事は排せつの介助だけではありません。
訪問介護の仕事は大きく「身体援助」「生活援助」「通院介助」に分けられ、排せつの介助は身体援助に含まれます。
ホームヘルパーの仕事は身体援助だけではなく、生活援助(掃除、洗濯、調理、買い物などといった家事の援助)もあります。そのため、ホームヘルパーを排せつの介助という印象だけでとらえない方がいいかなと思うところです。
訪問介護は大変だけれどやりがいも大きい
そうは言っても実際訪問介護の仕事は楽ではありません。
何よりその大変さは「人間相手」であることが原因です。
人間相手の仕事だからこそ、計画通りにいかなかったり、自分の思ったようにはならなかったりするもの。
時として利用者さんと相性が悪かったりも当然あり得ます。
ただ逆に言えば、そこが大きなやりがいになる可能性を秘めていることも確かです。
自分の介護に反応が返ってくるということは、単純作業では得られないやりがいに繋がります。
最も取得しやすい資格・介護職員初任者研修とは?
介護職に就くにあたって最も取得しやすいのが介護職員初任者研修という資格です。
これは以前のホームヘルパー2級に相当する資格で、平成25年に新設されたもの。
現在最も取得しやすい介護資格で、費用は安い場合は数万円~、期間は最短1カ月で取得することができます。
介護職員初任者研修は介護職の入り口としての資格でもあり、経験を積み、ゆくゆくは介護福祉士やケアマネージャー資格に繋げていくことも可能です。
通信教育+通学学習などでも資格を取ることが可能で、たくさんの会社があります。
最近では中には就職までサポートしてくれる会社もあり人気だそうです。
資格取得というと構えてしまいますが、この資格は60代の方の人気資格ランキング(2014年)で1位だったこともある、間口の広い資格です。
資格取得する人の目的も「家族の介護に役立つから」「新しいことに挑戦したい」「自分磨きのため」などさまざま。
資格を取得したからと言って絶対に働かなければいけないということはありません。
資格取得のための勉強をすることで、介護が自分に合っているかを見極めることもできます。
訪問介護の仕事をしてみようか迷っている方は、まずは資格取得を考えてみることからはじめるのもおすすめです。
そもそも介護職員初任者研修というのは「資格」であり、その資格を持って働く介護者はれっきとした専門職。
介護職員初任者研修は比較的取得しやすく、年齢を問わずに取得できるのは魅力ですし、また現代ではよっぽどのことがない限りは資格を活かして長く働くことができます。
介護職員初任者研修の難易度や取得方法についてはこちらの記事にまとめていますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
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