「介護の仕事をしたいけど資格がないと働けないの?」
「未経験者が一番簡単に取れる介護の資格は?」
今回はそんな疑問をお持ちの方に向けて、介護職未経験の方でも取得しやすい「介護職員初任者研修」という資格についてご紹介します。
介護職は無資格・未経験でも可能?
需要が高まる介護職には未経験者歓迎の求人も多数
最近は「就職率が向上した」というニュースの通り、全体的に求人数が増えているようです。
中でも「介護の仕事」は、年齢を問わず、また経験も問われない求人が多いため人気があります。
高齢化が進むにつれて需要が高まっていて、厚生労働省によると2025年には、現在の1.5倍もの介護職員が必要になると予測されています。
介護業界の求人情報には「未経験者歓迎」という言葉も多くみられます。
とくに、これといった専門スキルを持たずに転職活動を始めた人にとっては「未経験者歓迎」という言葉はとても魅力的であり、介護業界の将来性を考えても、飛びつきたい求人情報でしょう。
未経験・無資格でも介護職として働ける?
無資格・未経験でも介護職として働ける職場はありますが、実際のところ、介護はやる気があるだけではできない仕事です。
求人情報には「未経験者歓迎」と書いてあったとしても、未経験では対応できる仕事の範囲が狭くなってしまい、やりたいのに仕事ができないもどかしさを感じてしまうこともあるのです。
資格を持っているかいないかで、できる仕事の範囲が決まっているため、資格を持っていない人よりも持っている人の方が選択肢も広がり、転職しやすいと言えるでしょう。
また、全くの未経験で介護の世界に飛び込んでしまうと、現場の忙しさや責任の重さに圧倒されてしまいがちです。
介護の仕事に飛び込む前には、求人情報を探す前にできれば資格を取得しておくことをおすすめします。
介護職未経験社が一番簡単に取得できる資格
介護職未経験者の方でも取得しやすい介護職の入門とも言える資格が「介護職員初任者研修」です。
「研修」という名目ですが、試験に合格して初めて得られる立派な資格になっています。
「介護職員初任者研修」を取得すれば、介護の現場で必要な知識とスキルを身につけることができます。
机上の知識だけでなく、現場での実習も多く行うため、実践的な資格と言えるでしょう。
「介護職員初任者研修」は、介護紹介では一番入口の資格ではありますが、介護の仕事に必要なことはしっかりと盛り込まれているため、ある程度の自信を持って転職することができます。
「介護職員初任者研修」の資格取得者と無資格者の違い
介護の現場でも、「介護職員初任者研修」は最低限持っていたい資格として認識されています。
資格取得者と無資格者では、できる仕事の範囲だけでなく、仕事の効率性や安全性が変わってきます。
例えば、介護の現場ではベッドから車いすに利用者を移動させることが多々あります。
介護職員初任者研修の資格を持っている人は、研修でしっかりと「正しい移動方法」を学んでいるため、利用者にとっても自分自身にとっても効率よく安全に移動させることができるのです。
一方、資格を持っていない人は「利用者にケガをさせてはいけない」とは思っていても、どうやったら安全に移動できるのかがわからないため、自分の腰を痛めてしまうことがあります。
つまり「介護職員初任者研修」は利用者を守るだけでなく、自分が安全に働くためにも必要な資格なのです。
また、意外と多い問題が「実際に現場で働いてみたら、想像とは違った」という理想と現実とのギャップに苦しみ、せっかく転職できたとしても辞めて行ってしまうことです。
「介護職員初任者研修」を持たずに介護業界に転職してくる人の中には、介護の仕事は「利用者と楽しくおしゃべりすること」と思っている人もいます。
確かに、利用者との会話はコミュニケーションや施設の雰囲気づくり、利用者の健康チェックに欠かせないことです。
しかし、現場は人手が足りないことが多く、常に動いて仕事に追われている時間の方が長いのです。
このギャップは、「介護職員初任者研修」を受けていれば感じないものです。
「介護職員初任者研修」の難易度
「介護職員初任者研修」は、一定の講義(座学)と実習を受けたあと、試験を受けて合格した人に与えられます。
「介護職員初任者研修」は介護職の入門の資格として位置付けられているため、難易度は低く、未経験者でも取得しやすい資格です。
受講年齢にも制限はないため、学生から高齢者まで幅広い年齢像の人達が受講しています。
受講が終わったら、1時間ほどの試験がありますが、選択問題が多く、難易度は高くはありません。
介護職員初任者研修は、一定の座学と実習で構成されています。
実習では、実際の施設訪問することもあり、働く前にしっかりと実際の現場を目の当たりにするチャンスがあるのです。
中には、実際の現場を目の当たりにして「これは自分には向いていない」と思う人もいるかもしれません。
もしそう思った場合でも「介護職員初任者研修」は取得して無駄になる資格ではありません。
「介護職員初任者研修」は、百貨店など高齢者が訪れる可能性があるざまざまな場所で求められる資格です。
また、自分の親を介護することになったときにも必ず役立つことでしょう。
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「介護職員初任者研修」は、以前はホームヘルパー2級と呼ばれていた資格です。
ホームヘルパー2級は、2013年4月1日より介護保険法の改正により「介護職員初任者研修」に移行されました。
厚生労働省が、介護の業界のキャリアパスをわかりやすくして、キャリアプランを立てやすくすることを目的として、従来の訪問介護員(ホームヘルパー)養成研修や介護職員基礎研修などのさまざまな研修や資格を一本化したものです。
旧ホームヘルパー2級よりも受講する時間が130時間と長くなっていることからも、介護の仕事に求められていることが増えているとわかるでしょう。
「介護職員初任者研修」の資格を取得する方法
「介護職員初任者研修」の資格講義の受講方法は、通信と通学から選ぶこともできます。
通信講座や短期集中講座、夜間コースなどもあり、自分のライフスタイルにあった講座を選ぶことが可能です。
平日や土日など多彩なスケジュールから自由に選択できる学校もあります。
働きながら自宅で勉強し、実習の時だけ通学して取得する人も多いです。
資格取得までの所要期間は?
資格取得までの目安期間は通信講座か通学講座かによって異なります。
通学講座の場合、通学日数は平均29日程度で、ほぼ毎日通うことが可能であれば、1ヶ月から1ヶ月半、週2回程度で4~6ヶ月位で取得することができます。
通信講座(自宅学習+スクーリング)の場合、平均的な学習期間は、3ヶ月程度となりますが、短期集中の講座であれば最短3週間での取得も可能です。
講座を選ぶポイントは?
介護職員初任者研修の講座を選ぶ際には
- 通いやすい立地か
- 無料で振替授業が受けられるか
- 資格取得後のサポートが充実しているか
いろいろな比較講座を比較検討したい方には、医療・福祉系の講座を一括資料請求できる「シカトル」がおすすめです。
資格取得にかかる費用は?
介護職員初任者研修講座の講座費用は講座によって異なり、最安で2万円台~最高で15万円程度となります。
教育訓練給付制度対象となる講座も多く、制度を利用することで経済的な負担を減らすことも可能です。
経済的に受講が困難である人は、最寄りのハローワークに相談してみてもいいでしょう。
また、介護求人専門サイトの中には仕事をしながら、無料で介護資格が取れるキャリアアップ応援制度があるサイトもあります。
経済的な負担なしに介護職員初任者の資格を取得したい方はそのようなサイトを利用してもよいでしょう。
その中でも「かいご畑」というサイトが知名度と評判が共によくおすすめです。
かいご畑は、株式会社ニッソーネットが運営している介護の求人専門サイトで、厚生労働大臣が認可している介護支援就職支援センターとして認定されています。
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「介護職員初任者研修」を取得すると給料アップする?
介護職員初任者研修の資格を取得することによって給料アップを期待できるのか気になるという方もいらっしゃると思います。
介護労働安定センターが実施した平成28年度介護労働実態調査結果によると、無資格者の平均月収が196,432円だったのに対し、介護職員初任者研修の有資格者の平均月収は 212,120円だったそうです。
つまり、介護職員初任者研修の資格所持者の方が約1万6千円程度、平均月収が高いということになります。
介護職員初任者研修を取得後は、上位資格の介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)などを取得することで、確実にキャリアアップと給料アップを狙っていくことが可能です。
介護職の資格の必要性・未経験者が一番簡単にとれる資格まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、介護職未経験の方でも取得しやすい「介護職員初任者研修」という資格についてご紹介しました。
介護職員の需要が高まっている現在、介護初任者研修の有資格者は、福祉施設・訪問介護ヘルパー・デイサービスセンターなどさまざまな場所で求められています。
介護の仕事は知識だけでなく、経験を重ねていくことが大切です。
介護の仕事内容は、ルーチンワークのように見えますが、実際は同じ仕事はないと言っていいほど変化にとんだ毎日を送ることになります。
正しい知識の上に積み重ねられた経験は、とても強い武器になるのではないでしょうか。